山下木材株式会社

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2025年08月07日豆知識

【豆知識】木材の等級と乾燥方法

皆さんに製材のことを、より身近に感じていただきたくて用語や知識、あるあるなどをお伝えすることができるシリーズを初めてみました。

では、初回の豆知識は「木材の等級」「乾燥方法」についてです。

【1】木材の等級について

木材の等級は、節・割れ・曲がり・変色などの外観や強度の基準により分類されており、主に下記のような区分があります。
等級によって、用途や価格がことなります。

イラストにもあるように節がなく、欠点も少ないほど高級で、等級が下がれば価格も低くなります。

 等級  概要 主な用途例    
無節 材面にまったく節のない材料。
見た目が美しいため、化粧用途で利用されることが多い。
化粧・造作材
上小節無節に比べて、材面に小さな節が数個程度ある。
化粧材として利用される。
化粧・造作材
特等節はあるが構造に問題なく、汎用性が高い。
「特一等」とも呼ばれる。
構造材、羽柄材
一等特等材と比べて節や色差が多い。
また丸みがつく事もあるが、構造材として問題は無い
構造材、羽柄材

【2】木材の乾燥について

数日前まで山で成長していた木材は、製材後もまだ多くの水分が残ったままになっています。
そのまま住宅に使用した場合、木材の持つ水分が自然に抜けていく過程で、「収縮」や「割れ」が発生し、住宅に悪影響をあたえてしまいます。

そうならないように製材所では木材を専用の「乾燥機」にいれて、木材の水分を抜く作業を行います。
この作業を人の手で乾燥を行なうため「人工乾燥」と呼んでいます。

弊社では蒸気を上手に利用して木材の乾燥を行なっています。

「蒸気で木材を乾燥する」といってもイメージが出来ないかも知れませんので、身近なものに例えて説明させて頂くなら、洗濯後の衣類の乾燥をイメージしてください。

外干しで衣類を乾燥するときに、どのような条件だと衣類の乾燥が素早く出来るでしょうか?

気温が「高い日」と「低い日」、
湿度が「高い日」と「低い日」、
風が「ある日」と「ない日」。

そうですよね。
気温が「高く」、湿度は「低く」、風が「ある日」が一番、衣類が乾きやすいと思います。

衣類も木材も同じ、「繊維のかたまり」です。
衣類と同じ条件で木材は乾きやすくなります。

弊社では蒸気の「温度」を利用して庫内の温度管理を、蒸気の「湿度」を利用して湿度管理を、大型のファンを利用して「風力」の管理をして上手に木材を乾燥させていきます。

そのときの乾燥温度によって「高温乾燥」「中温乾燥」「低温乾燥」と呼んでおり、それぞれの特徴は下記の通りとなっています。

乾燥方法概要特徴・メリット注意点
高温乾燥
(約100℃以上)
短時間で含水率を下げることが出来る・乾燥時間が短い
・寸法安定性◎
・材面が変色する
・応力が残ることあり
中温乾燥
(約60~80℃)
木の性質を損なわず、乾燥することが出来る・粘り・香りが残る
・応力残りが少ない
・乾燥時間が長くなる
低温乾燥
(約35~50℃)
もっとも低い温度で乾燥を行なう方法・香りが残る
・材面の変色もない
・乾燥期間は月単位

上記のとおり、温度が低いほど木材の品質を損なわない乾燥が出来るのですが、低温乾燥ですと商売としては時間がかかりすぎるため、弊社では上記の「高温乾燥」と「中温乾燥」を上手に利用して、ヒノキで約一週間、スギで約二週間、乾燥機の中で木材の乾燥を行い、出来るだけスギ・ヒノキの香りと色味を製品に残してお届けできればと思っています。

ちなみに木材の乾燥は乾燥機から出して「完了」ではありません。
乾燥機から出した木材を養生倉庫の中で外気に晒して、さらに木材の中にある水分の安定性を図った上で、製品に仕上げるようにしています。