山下木材株式会社

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2020年10月28日お知らせ

スギ、ヒノキ、平角、正角、全てJAS機械等級区分認定を受けました!

昨年末にプレカット工場へグレーディングラインを増設して、ようやく先月初めに全国木材研究・検査協会より追加承認の返事を頂きました!

これで弊社はJASの機械等級構造用製材で、スギ、ヒノキ、両方共に正角(90角~150角)、平角(幅90~150mm、高さ90~390mm)までの3~6m材を出荷することが可能となりました!

 


JAS印字されたヒノキ材(クリックで拡大)

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これは昨年末にものづくり補助金の助成を受けて行った事業でして、弊社では大径木化してきたスギ材の利用価値を高めるべく、目視等級ではどうしても量産が難しいJAS、平角材を量産化すべく、投資に踏み切ったものです。

弊社は以前よりスギ材についてはJAS機械等級で平角材の認定を受けておりましたが、正角材との兼用ラインであるために量産が難しいのが現状でした。

グレーディング装置一式を増設することにより、ようやく弊社が宣言をしたJAS構造材利用拡大事業のスタートラインに立てたと思っております。

また装置一式を取得するにあたり、岡山県はヒノキ材の生産量上位県でもあるので、将来を見据え、ヒノキ材の平角申請も行いまして、この度ようやく認可が下りた次第です。

戦後植林をされた木材が伐採適齢期を迎えたにも拘わらず、昔ほど人々の生活の中に木材を利用しなくなったために、山に残る木が増えてきています。大径木化した丸太は大きくて使いづらいことから、利用用途が限られるため、合板材や燃料チップ材など安価での取引が多くを占め、付加価値の高い住宅用の構造材(梁桁)に使用されることは少ない状況となっています。


大量に出材された合板材

 

このように、安価な取引が更なる伐採の低下を招き、「伐って、使って、植えて、育てる」という森林資源の循環サイクルがうまくいかない状況となります。

そこで、弊社としてできることは、木を付加価値の高い用途で活用することであると考えておりますので、大径木を少しでも高額で購入することができるよう、住宅への有効活用を図るべく、無垢材のままで利用することに取り組んでいます。

さらに、梁桁材と言われる住宅用の横架材は外国産材(ベイマツ)と外国産材が原料の集成材が、JAS製品として多く出ています。国産材の梁桁材の多くはJAS材で無いため、弊社が先駆けて国産無垢材のJAS認定を取得することで、安心と安全も付加した国産構造材の普及啓発にもつながるものと考えています。

どうか国産構造材をご利用頂きまして、SDGsの精神にもあります「持続可能な森林経営」にお力添えを頂けたらと思います。

ここまでお読み頂きましてありがとうございました。
もし構造材のことで気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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